
スポーツを続けていくように指導者は希望する面も私を含めてあると思うのですが、その辺は柔軟性を持たせて、例えば中学校時代にバスケットボールをやっていました。高校へ行ってから私は長距離走をちょっと走ってみたいな。そのように部を移っていく。
私の経験でもバスケットをやっていた子がよく高校でラグビーをやって結構花開いている子がたくさんいます。
そういう感じで他のスポーツに移る柔軟性というものも指導者には必要ではないでしょうか。「お前は今何をやっているから、これからも何をやって欲しい」というふうに持たなくても、ある程度はこれから必要ではないかと私はおさえます。
(7) 大会にむけて無理をしていますか。
時間的に無理をしているという答えがやはり多いです。ここら辺りは、休日の長時間の練習や練習ゲームを設定しているなどが考えられます。そのようなことによって結構無理をしている。
故障持ちの選手に無理をしていますかという問いに、やはり無理をしている方もいらっしゃるようです。昨日の全体会にも出ていましたように、やはり故障を持っている生徒とか、こわれかけている生徒、特に将来性のある者に対しては、長い目で将来を見すえての配慮が求められるのではないでしょうか。
この辺も目の前の大会に我々もこだわるのですが、大会に向けての指導者の理念・ポリシーというものを明確にすることによって、その生徒の将来を考えるということが求められることだと思います。
(8) 中学校の部活動としてのチャンピオンスポーツ
日本のチャンピオンスポーツと中学校の部活動は、それを底辺で支えていますか、という約4割の方がそう思う。56パーセントの方はそう思わない。約半々ということですが、逆に言いますと、ある程度チャンピオンスポーツをこの辺で行うべきというようにおさえているのかという感じもしますが、次の問いとかを見てみますとチャンピオンスポーツを学校が中心になって行うべきかという問いに対して10パーセントの指導者がそう思う。しかし、大多数の指導者は、そうはとらえていないようです。このことからも、チャンピオンスポーツの入り口であるということもまちがいではないと思います。
しかしながら、生涯スポーツが大部分であるという方が現在の部活動に求められている姿の大切な部分ではないでしょうか。その辺を我々がこれから真剣に考えていく時期ではないでしょうか。
まとめ
指導者である我々、教職員一人一人の価値観が多様化していく中で指導体制や指導形態をもう少し学校などで明確に持つことが必要ではないでしょうか。学校部活動の指導者がどこまで指導するべきか、もう少し討議する必要があると思います。
二つ目に、中学校の部活動の在り方について極端なチャンピオンシップのみを目指すのではなくて、基本的に生涯スポーツヘの基礎づくりを柱にするべきだと思います。その中で必要なことは、基礎体力の養成、ファンダメンタルな技術・技能・基本です。あとは、やはり一番大切なのは運動の楽しさが身につくような指導をしていくべきではないでしょうか。
次に健全な生徒の育成のためには学校だけが先走ってもしょうがないので、学校と家庭・地域社会がしっかりとした連携をはかること、共通した土台づくりなどが必要だと思います。学
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